震災復興記録2018年
平成30年9月6日 3時7分
「平成30年北海道胆振東部地震」発生
震源地 厚真町 震度7
北広島市 震度5弱
北海道全域で停電発生
避難所が開設され大曲並木地区に緊急避難指示が発令
37世帯81人
<避難所での対応と課題>
●タオル、歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸などの日用品と
ペットボトルのお水とお茶、アルファ米、カップ麺、おにぎりやパンが用意されました
炭水化物がメインのため、野菜ジュースや果汁ジュースなどで補うといいと思います
●寝具はエアマットとソフトマット、寝袋に毛布
高齢者は寝起きが難しくパイプ椅子を集めてベッドを作りました
段ボールベッドは必須です
毛布以外防寒寝具はないため真冬の対策も必要です
●入浴
市内の介護施設と入浴施設のご厚意で入浴できました
●ペットのいる世帯は別室が用意されて一緒に過ごせたことはとてもよかった
●乳児や幼児のいる世帯も別室の用意など配慮してもらえると気兼ねなく過ごせると思いました
●健康管理は保健師さんによる血圧測定と聞き取り
市販薬などは常備されていないので、風邪薬、胃薬、頭痛薬、目薬、湿布、のど飴、カットバンなどはご自身で用意
アイマスクがあると眠れない時に役立ちます
●運動
百歳体操の講習会が1回ありましたが、継続したほうがいいと思います
ラジオ体操もできればした方がいいです
●携帯電話の充電
避難所入り口に設置されたので待機している人で大変混雑していて、避難者が落ち着けなかった
トイレも少ないので混雑した
充電に発電機を使うので避難所の照明を落とされ、真っ暗な中で食事をとった
充電施設は別に設けたほうがいい
<災害時の心の変化>
被災すると心にはさまざまな変化が起こります。
被災直後は「ぼうぜん自失期」と言い、何が起きたかわからなくなります。
その後「助かった」という喜びに似た感覚が沸き起こるといわれています。
次に、避難所にたどり着くなどして安心すると心が動き始め、恐怖や悲しみの感情が沸き上がります。
「ハネムーン期」と呼び、他者との助け合いの感情が強まる時期といわれています。
最後に、日常に戻り始めると「幻滅期」が始まります。
自立に向けて動く一方で、心にはいら立ちや無力感、悲しみが起こります。
このような心の変化は「異常事態における正常なストレス反応である」と言えます。
子供の場合には反応が強く出るかもしれません。
大人が落ち着いた様子でそばに寄り添うと、安心感を与えることができます。
これらの反応は一時的で、次第に回復していきます。
しかし、長引く場合には無理をせず、なるべく早く周囲に相談しましょう。
(広報 北広島2018.10号 職員課臨床心理士の猪野由起子さんの記事より)
9月7日 23時47分
市内全域の停電復旧
9月9日~12日
宅地82ヵ所と建物76棟の危険度判定実施
被害状況<2019.9.1集計>
全壊家屋 17棟
大規模半壊・半壊 20棟
一部損壊 700棟
重傷者 1名
9月10日
緊急避難指示解除
避難対象者に説明会
9月11日
罹災証明書発行開始
9月12日
道塚副市長に面談して嘆願
被災者23名、大曲地区の市議会議員4名、町内会役員
9月13日
避難所に段ボールベッド届く
9月14日
被災者生活再建支援法が適用される
市道みどりの里1号線と2号線内の不明水試掘調査
9月18日~
ボーリングによる土質調査と測量 千代田コンサルタント
家財道具等片付けのボランティア派遣開始 北広島市社会福祉協議会
9月19日
14日の不明水試掘調査結果
みどりの里2号線3ヵ所で不明水確認
掘削面より70cm程度に地下水
9月20日
みなし仮設住宅申し込みの説明
9月24日
第1回大曲並木地区住民説明会
9月28日
激甚災害に指定される
10月1日
大曲並木地区被災宅地の土質調査開始
大曲並木地区被災宅地復興のための調査、設計着手
10月9日
大曲川の応急河川仮設工事開始
11月6日
全避難所 閉鎖
11月11日
第2回大曲並木地区住民説明会
被災家屋などの公費解体撤去の申請受付開始
11月24日
第1回被災者によるBエリア集会
12月16日
第3回大曲並木地区住民説明会
復旧に向けた具体的対策工法の説明(国士館大学 橋本隆雄教授)
●Aエリアの工法
●Bエリアの工法
第2案を選定
●Cエリアの工法
擁壁調査の結果、目地ズレやうねり、クラックや破損があり危険な状態
高い地下水位を下げるための暗渠工事
●抑制工法
12月22日
日経ホームビルダーに大曲並木地区の災害検証記事が掲載される
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00575/012300001/
12月22日
第2回被災者によるBエリア集会
災害復興支援課 米川部長、伊達課長同席